世田谷草野球ロスヒターノス・ブログ

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2022年野球殿堂入り候補者が発表!元・広島カープの黒田博樹投手に横浜DeNAベイスターズ三浦大輔監督がノミネート、個人的には真説日本野球史の大和球士氏の選出願う!

2022年野球殿堂入り候補者が発表された。
競技者表彰では、広島カープの黒田博樹投手と横浜ベイスターズの三浦大輔投手(現・監督)が新たにノミネートされたことに、時代の流れの速さを感じる。ついこの前引退したようなイメージだった。日米通算203勝の黒田投手の野球殿堂入りはほぼ確実だろう。アメリカでの1勝の重みだけでなく、超弱小チームだった広島カープでの日米通算203勝は非常に価値がある。
同じく弱小チーム横浜ベイスターズ一筋の三浦大輔投手の172勝184敗も同様だ。2481奪三振、そして25年の現役生活、一軍公式戦で24年連続安打は「プロ野球の公式戦で投手が安打を打った最多連続年数」としてギネス記録に認定されている。
ただ二けた勝利を挙げたのが25シーズンのうち7シーズンのみで、最高でも13勝というところはちょっと引っかかるところではあるが。


特別表彰に新たにノミネートされた大和球士 氏にスポットライトを当てたい。

今年の特別表彰で選出された佐山和夫 氏同様、20年以上にもわたり、私の野球好奇心を掻き立てる野球作家だ。
特に、明治期から1950年代頃までを詳細に解説した最高の野球歴史書(←私が勝手に言っているだけだが(笑))『真説日本野球史』シリーズは、後にも先にもこんなに完成度の高い野球歴史書はない。明治篇の野球ことはじめについて書かれている部分は、この時代によくぞここまで調べたなと感服させられると同時に、よくもこれだけのページ数をかけられるなというほどのボリュームだったのを記憶している。明治時代の野球歴史書はなんといってもこの大和休士 氏の『真説日本野球史』と、筑波大学野球部監督だった功力靖雄氏 の『明治野球史』が群を抜いて完成度が高い。(明治期に発行された野球年報などを除く)

またイーグルスの中河三芳 選手の守備を【タコ足】と表現したり、川上哲治の打球を【弾丸ライナー】と表現したり、プロ野球のキャッチコピーも多数、大和氏から生まれている。


佐山氏に引き続き是非野球殿堂入りしていただきたい。

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1951年(昭和26年)に発行された大和球士 氏の「弾丸ライナー」

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見開きには、著者である大和球士氏の他、水原茂監督、弾丸ライナーの 川上哲治 氏、猛牛 千葉茂 氏、野球界の編集者で多数の著書がある大和球士氏の盟友・関三穂 氏のサインが書かれている。
宛名の佐々木孜美 氏は読売新聞の運動部長や読売巨人軍代表を歴任した人物


『2022年野球殿堂入り候補者』
競技者表彰 プレーヤー表彰
赤星憲広
石井琢朗
稲葉篤紀
小笠原道大
川相昌弘
桑田真澄
小久保裕紀
佐々岡真司
城島健司
高津臣吾
高橋由伸
田口壮
谷佳知
谷繁元信
野村謙二郎
前田智徳
松中信彦
宮本慎也
山﨑武司
山本昌
A.ラミレス
T.ローズ
和田一浩
黒田 博樹(新候補者)
三浦 大輔(新候補者)

競技者表彰 エキスパート表彰
足立光宏
有藤通世
大沢啓二
大島康徳
岡田彰布
掛布雅之
加藤秀司
佐藤義則
柴田勲
高田繁
達川光男
土橋正幸
長池徳士
中畑清
梨田昌孝
R.バース
ブーマー
藤田平
松岡弘
谷沢健一
新井宏昌(新候補者)
高代延博(新候補者)
槙原寛己(新候補者)
和田豊(新候補者)

特別表彰
太田 誠
金子 鋭
古関 裕而
谷村 友一
尾藤 公
松前 重義
斎藤 三郎(新候補者)
高橋 龍太郎(新候補者)
大和 球士(新候補者)
宮井 勝成(新候補者)