2022年、ベースボールカード界に黒船が到来する!
本場アメリカの業界大手Topps社が、MLBではなくNPBのベースボールカードを発売するのだ。
年度は2021年度のカードとして通常版とクローム版の2種類が発売となる。
日本のベースボールカード業界は、1991年のベースボールマガジン社(BBM社)のカードが発売されて以来、長らくBBM社の独壇場だった。一時期、(株)ブロッコリーなども出てきたが長くは続かなかった。
この数年のあいだに、玩具メーカー大手のエポック社が定期的に発売するようになってきている。
実際にアメリカのカード会社も何度か日本に進出してきている。
2000年代にトップス社がMLBカードの日本語版(ガム同梱)を、野茂の活躍で注目を集めた1996年にはアッパーデック社(UD社)がMLBカードの日本語版を発売している。ちなみにUD社はベースボール進出前の1994-95年にはマイケル・ジョーダン復帰で沸くNBAカードも発売している。
↑2002年に発行されたtopps社のベースボールカード。
裏面が日本語となっている。
↑90年代にUD社が日本で発売したNBAのバスケットボールカード
しかし共通しているのは、メジャーリーグのベースボールカードということであり、日本のプロ野球のベースボールカードではなかった。
日本のプロ野球カードにさかのぼれば、1967年に菓子メーカーのカバヤ食品がアメリカのリーフ社(現在のトレーディングカードを発売している)と提携して食玩として日本のプロ野球のベースボールカードが有名だ。
↑1967年カバヤリーフ社の広野功氏のベースボールカード
どちらにせよ日本のトレーディングカード文化の草創期、もしくはそれ以前のものであり、トレーディングカード文化が根付いた今日、いよいよアメリカの黒船来襲にトレーディングカード業界がどう変革していくのか??どうグローバル化していくのか?
2022年はカードファンにとっては目の離せない年になりそうだ。