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日本最高投手・黒田博樹の広島残留!

広島東洋カープは年俸高騰時代に選手の年俸総額15億円前後と常に12球団最低年俸だ。

近年はチーム成績も芳しくないが、試合への勝ち負け以上にこの球団、そしてファンには今の日本が忘れかけている「魂」がある。

 そんな広島はファン不在のプロ野球の中で最も心を打たれている球団なのである。

 現在のプロ野球は所得の再分配が行われておらず、金持ち球団がドンドン補強を行い、貧乏球団はドンドン選手を引き抜かれるある意味で現代の日本社会の向かっている構造になっている。

93年オフに初のFA制度以降、この流れは強くなっている。


特にここ数年は、広島選手の他球団流出が止まらない。


05年には、阪神にアンディ・シーツが流出。年俸も04年の広島が14300万円に対し阪神移籍後は21000万円。

03年には、金本知憲がFAで阪神へ移籍、00年には主砲・江藤智がFAで読売へ移籍。

どの選手も広島カープを支えた広島の顔である。しかし、広島は彼らの移籍の時にマネーゲームには参加することはしなかった。

そして残った選手がまた広島カープを支えていく。それが広島カープの実態だ。

今季広島で最高年俸なのはエース黒田博樹の20000万円。あのカープ一筋の天才・前田智徳でさえ18800万円なのだ。

二人ともマネーゲーム全盛の昨今、他球団移籍となれば、3億4億当たり前の選手だろう。他球団からは喉から手が出るほど欲しい人財なのである。

 

今週、その黒田博樹が、なんと他球団から好条件が囁かれる中、広島残留を決断した。

地味な広島の選手としてココまでニュースで取り扱われたことは、未だかつてあっただろうか?それも移籍のニュースではなく残留でだ。

そこには、広島ファンと球団、そして黒田博樹という人間の心がひとつである事、そこがメディアの心をうったのだろう。

広島のファンや選手を相手に投げる自分が考えられないと、今後の国内他球団への移籍はしないと表明し、さらに広島ファンを感涙させた。

この一連の決断で男・黒田博樹は一躍クローズアップされた。



では、男・黒田博樹はどんな選手だったのだろうか?

黒田は、96年オフのドラフト2位で専大から逆指名で広島カープへ入団した。

父は元南海ホークスの選手。実はドラフト会議から黒田らしいエピソードが残っている。

なんとドラフト会議当日、会議開始20分後、逆指名単独2位指名が会場で読み上げられると、そのまま学校の体育館で仮契約書にサインしたのである。

サインするまでのその時間、指名確定後約10分というスピード契約だった。(ちなみにこの時のドラフト1位は新人王の澤崎俊和)

 どうせ契約するなら一刻も早くスッキリしたかった。それが理由だというところからも、今回のFA宣言であれだけ悩んだ黒田らしいと今になればそう思う。

 1年目の97年4月25日の巨人戦で黒田は初先発初完投勝利をあげるもののこの年は6勝9敗と一年間ローテーションを守ったものの

同期入団の澤崎が12勝8敗という好成績で新人王を獲得し、完全に影に隠れてしまった形となった。

2年目故障の影響から後半戦こそ復調の兆しを見せたものの前半戦は絶不振。そして3年目99年が黒田にとって大きな転機となる。

シーズン成績は21試合に登板し、5勝8敗防御率は6.78。同期入団・澤崎もすでに新人時代の面影はなく、黒田博樹も同等に見られていた。

 この年のオフ、翌年に行われるシドニーオリンピックのプレ大会「第14回インターコンチネンタルカップ」がシドニーで行われた。(99年11月3日〜14日)

この大会は、翌年のプロ解禁となるシドニー五輪ということもあり、この年から初めてプロ選手がアマチュアに混じり大会に参加した。

 そして黒田もそのプロ選手の一員として参加していた。

 黒田が初めてマウンドに姿を現したのは11月5日の予選リーグ第2戦(対韓国)。

先発のマウンドに上がった黒田は7回1/3を投げ自責点2、三振12個を奪う好投で日本を勝利に導いた。

 圧巻だったのが、10日に行われた予選リーグ第6戦(チャイニーズタイペイ戦)だ。

今大会2試合目の登板となった黒田は、チャイニーズタイペイを相手に被安打3で三振9個を奪い日本チーム唯一の完封勝利。

その後日本は決勝トーナメントに進出し、準決勝でオーストラリア敗れたものの、3位決定戦でアメリカに勝利し見事銅メダルを獲得した。

 国際大会を経験し、一回り成長した黒田は翌00年、9勝6敗防御率4.31と佐々岡の10勝に次ぐチーム2番目の勝ち頭となった。

01年には12勝8敗防御率3.03と自身初の二桁勝利をあげ広島カープのエースとなった。

05年には最下位チームながら最多勝を獲得するなど広島のエースは、この時すでに球界のエースへとなっていた。

06年オフにFA宣言することが、昨年から予想されており、メジャーに挑戦するのではないかという一抹の不安が広島ファンにはあった。

06年の黒田は防御率1点台と球史に残る活躍を見せ、むかえた広島市民球場今季最終戦。

 広島市民球場から溢れ出んばかりの広島ファンは黒田残留を直接黒田に訴えたのだ。超満員の広島ファン。そして黒田コール。

おそらく黒田はこの直前までFA宣言する気だったのではないかとボクは推測している。

しかし、ファンの黒田への気持ちが間違いなく黒田には届いたのだと思う。

 黒田はシーズン終了直後、5日間公の場に一切姿を現さず、またその後も練習に来ても身が入らないと悩み練習を休んで悩んでいた。

「どうせ契約するなら一刻も早くスッキリしたかった。」と入団時に語っていた黒田の実直な性格が、今回の黒田博樹を悩ませた原因でもあり、

これだけの広島カープファン・球団そして本人を巻き込んだドラマを生み出した要因でもあったのだろう。

 11月6日黒田博樹の広島東洋カープ残留決定。

 ボクは、黒田という投手は松坂大輔以上の投手だと言い、FA後メジャーにいけば松坂なんかよりも活躍出来ると去年得意げに語っていた。

確かにメジャーリーグで黒田を見たい気持ちもある。しかし、やはり黒田のいる広島カープが優勝するその姿も見たい。

選手会がファンを盾に日米野球を中止にしようとしたりしている中で、「ファンを大事にする男」黒田博樹に「プロ」魂を見た気がする。



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