世田谷草野球ロスヒターノス・ブログ

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プロ野球の入口と出口

明日はいよいよ高校生ドラフト!新たなる出発に対して期待と不安を抱きながら指名を待つ高校生たちはどのような心境で明日を待っているのだろう。

そんな中、なんとも信じられないニュースが飛び込んできた。


『ロッテ、黒木らに戦力外通告


正直言えば信じられなくもないニュースではあるが、信じたくないニュースだった。


黒木知宏は間違いなくファンに愛された選手の一人だった。


私の友人も当時から弱小時代から熱狂的ロッテファンだったこともあり、弱小ロッテを支える黒木に対しては何とも言えない応援心があったように感じる。


また同時に藤井宏海が解雇されたことは驚いた!


身長こそ170cm程度だが福井高校時代は素晴らしい投手だっただけに、内野手転向→戦力外通告というのは非常に残念な流れだった。もう1度投手としてやっていってもらいたいもんだ。



この時期いかに厳しい季節かは巨人の星に出てきた大内山左右太郎(星飛雄馬の最初のルームメート。1967年シーズン終了後解雇)の選手生活を振り返ってみればわかるだろう。(ちょっとマニアックかもしれない)


特に近年では、その年だけ活躍出来なかったり一軍でそこそこの成績を残していても、戦力外通告をうけることがあることから、1軍半の選手にとってはシーズン以上に厳しい季節なのかもしれない。



西武ライオンズでは、河原純一投手が戦力外通告をうけた。


実は河原も黒木もともに1994年のドラフト会議で指名された選手。



改めのこの年のドラフト会議で指名された選手の顔ぶれを見てみれば、ドラフト会議が決してプロ野球生活を左右するとは言えないのがわかる。



オリックス(5名指名)・中日(6名指名)は指名全選手が既に引退。


近鉄(4位川口憲史)・巨人(4位斉藤宜之)が1名のみ現役で残りの選手は引退。


全63名指名されたこの年のドラフト、現在現役なのは22名。


1位2位指名24名に限定してみると9名と上位指名だから残れる確率が高いという訳では決してない。




現役で活躍する選手を数人あげてみる。




横浜5位指名の相川亮二は99年にプロ初出場・04年に正捕手となるなどこの数年でようやくレギュラーを獲得。



横浜4位指名の多村仁も初めて規定打席に到達したのが04年、今では日本を代表する外野手へ。



広島2位指名の嶋重宣は入団時投手で00年に打者転向、03年オフには戦力外通告のはずだったがコーチの懇願により現役続行となったという。翌04年に初めて規定打席到達し首位打者となる。


ヤクルト2位指名の宮本慎也は既にキャプテンとしてチームを引っ張る守備の名手だ。


ヤクルト3位指名の稲葉篤紀は05年日本ハムへ移籍してから、球界屈指の打者へと成長。


ダイエー4位指名の本間満も06年に初めて球宴出場するなど、ココ2・3年で頭角をあらわしはじめた選手だ。


西武3位指名西口文也も今なお西武の先発ローテーションを支える大投手だ。



この年のドラフト指名選手を振り返れば、頭角を現すまでに10年近い年月を費やす選手が多い。


または若いウチから出場していた選手は早くして現役を退いているようにも感じる。


もちろん日の目を見ないまま、球界を去る選手も多い。


明日はいよいよ高校生ドラフト会議、そして大学生・社会人のドラフトも来月行われる訳だが、華やかなプロ野球の世界の影にかくれて、厳しい現実がある。


脱税・裏金など様々な問題が問題がプロ野球界にあったが、それ以上に厳しいのが「プロ野球の世界」なのかもしれない。