ピート・ローズの復権はあるのか?
1989年8月24日、シンシナティ・レッズの監督だったピート・ローズは野球賭博に関わったとしてメジャーリーグから永久追放処分を受けた。
あれから25年、未だ復権はされておらず永久追放処分のままだ。
この間、何度も処分解除と復権に向けての活動は行われてきたが、来年1月に退任するバド・セリグ・コミッショナーは今年8月にローズの処分解除をする意向がないことを示した。
現在、アメリカで問題になっている薬物使用問題だが、ピート・ローズは「薬物も賭博も悪いが、賭博の方がマシだ」というコメントをしているが、薬物使用で永久追放処分を受けた選手はいないことからもピート・ローズの処分の扱いは難しい。
球聖タイ・カッブをこえる歴代最多の通算4256安打を放つものの永久追放処分を受けている身であることから野球殿堂入りすらできていない。
そんな状況にあるピート・ローズだが現在の年収は100万ドル(約1億1500万円)を超える。
以前にもこのブログで書いたがアメリカではサイン・ビジネスが存在しており、プロ野球選手の第二の人生の貴重な収入源になっている。
2005年以降、彼はラスベガスで毎月15日間、サインを書き続けている。そのビジネスによる収入だけでも100万ドルをゆうに超えるという。
この契約は2017年まで続くという。
↑90年代後半、アメリカで入手したサインボール。全体的に今ほど高価ではなかったので45ドルで入手。
ちなみに彼のオフィシャルホームページのショップでは彼のサインが売られている。
驚くべきはその内容だ。サインの他に「I'm sorry.I bet on baseball」と書かれたサインボールは299ドル(約3万4500円)。
また永久追放を受けた際の書面のコピーにサインを入れて500ドル(約5万7500円)で売られている。
永久追放処分解除にむけて運動している人がいる傍ら、ローズ自身は永久追放をビジネスにしているのだから何とも言えない。
↑永久追放の書面ではないが、ピート・ローズの野球賭博疑惑に関する報告書である【ダウド・レポート】に、ピート・ローズと報告書の作成者であるジョン・ダウド両氏のサインが書かれている。普通の感覚なら両氏ともサインはしないのだろうが・・・ダウド氏はまだしもローズはどのような気持ちでサインをしているのだろうか。。。
それにしても225ページもあるので、国際送料(従量制)が意外とかかったような・・・
彼の現在を見ていて感じるのは、永久追放の身分であろうが彼は【ピート・ローズ】なのだということを感じる。