今度は呪われたマーフィーか?
シカゴ・カブスとニューヨーク・メッツのリーグ優勝決定戦では、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」第2作で主人公がいった2015年ではシカゴ・カブスがワールド・シリーズ制覇をしていたこともあり、それが現実となるのではと大きな盛り上がりを見せた。
しかしカブスの逸話はそれだけではない。
【ビリーゴートの呪い】【山羊の呪い】と呼ばれる【呪い】がこのチームにはある。
1945年のワールドシリーズ第4戦で起こった出来事がその呪いの由来だ。
この日、地元シカゴのカブスファン・ビリー・サイアニス氏がいつも通り山羊と一緒に球場へやってくると、今までは入場できていたのに突然山羊の入場を拒否したのだ。(しかもサイアニス氏は山羊の分の入場料金までいつも支払っていた)
これに激怒したサイアニス氏は「2度とリグレーフィールドでワールドシリーズが行われることはないだろう」と言って球場を後にした。
そして70年経った2015年まで一度もカブスはワールドシリーズへ進んだことはない。
それどころか【山羊の呪い】ではと思われるような敗退劇が続出したのだ。
2003年10月に行われたシカゴ・カブスvsフロリダ・マーリンズのリーグ・チャンピオンシップ。
カブスが3勝2敗で大手をかけた第6戦、7回が終了して3−0で8回表に突入する。あと2イニング抑えれば58年ぶりのリーグ優勝。
誰もがリーグ優勝を確信しただろう。そして8回表に事件はおきた。
8回表1死2塁、マーリンズのカスティーヨの打球はレフト線をきって観客席に入ろうかという飛球だった。
カブスの左翼手モイゼス・アルーがキャッチしようとしたその瞬間、26歳の青年がアルーが捕球しようとしたファールボールをキャッチしてしまった。本来ならココで2アウト目をとるはずが、ファールボールとなってしまったのだ。そして8回表のマーリンズは大量8点を奪い、シリーズ3勝3敗のタイへ持ち込む。そして第七戦でカブスは敗れ、58年ぶりのワールドシリーズ進出の夢は途絶えた。
あの第6戦、ファールボールがアウトで、残り4つのアウトをとればワールドシリーズ進出を決めたはずが、まさかの敗退。
ちなみにカブス戦でファールボールを捕球した青年は命を狙われFBIが出動する事態に。
問題のファールボールはアメリカのマストロ・オークションで約1000万円で落札され、この落札者【呪いのファールボール公開爆破】というショーを行い、爆破されてしまった!(←落札者はこの爆破劇で落札金額以上の利益を得たとか得なかったとか)
(落合監督の大英断!03年カブスの悲劇に学べ!(2007年11月2日分) https://setagayakusayakyu.losgitanos.net/entry/20071102より転載)
そして今年はリーグ優勝決定戦まで進出したが、そのカブスの前に立ちはだかったのがニューヨーク・メッツの【マーフィー】ダニエル・マーフィーだった。シーズン14本塁打のマーフィーがポストシーズン6試合連続本塁打を放つ大活躍。この活躍もありカブスの70年ぶりのワールドシリーズ進出の道は途絶えた。1945年に入場を拒否した山羊の名前が【マーフィー】だったこともあり、再び【山羊の呪い】にやられてしまった形となった。
ちなみにあまり報じられていないが、そのワールドシリーズへの道が途絶えた2015年10月22日(日本時間)は山羊の飼い主であったビリー・サイアニス氏の命日(1970年10月22日没)であった。(アメリカ時間では命日の前日10月21日)
今年のメジャーリーグではカブスが敗れても【山羊の呪い】が続くかもしれない。
ワールドシリーズに進出した瞬間にメッツ打線は不振に、第1戦第2戦に敗れ、第3戦に勝利し1勝2敗で迎えた第4戦、7回終了時点で3対2とリードし、2勝目を挙げてタイに持ち込もうとした8回に事件が起こった。
メッツは1死1・2塁のピンチでセカンド・マーフィーへゴロが転がった。誰もがアウトかと思った次の瞬間、マーフィーがエラー。2塁ランナーが生還してしまい同点。さらにそこから2連打を浴び、3点を入れられ勝利目前で逆転されてしまったのだ。
まさかのマーフィーの失策。この試合を落としロイヤルズが3勝1敗で王手をかけた。
もしメッツが敗退することがあれば、このマーフィーのエラーもまた【山羊の呪い】のエピソードの一説に加えられるかもしれない。
そういえば【山羊の呪い】を背景にカブスを打ち破ったニューヨーク・メッツだが、実は【呪い】での勝利は今回が初めてではない。1986年ワールドシリーズ第6戦、1918年に優勝して以来、優勝が遠ざかっていたボストン・レッドソックスは3勝2敗とワールドチャンピオンに王手をかけてニューヨーク・メッツの本拠地シェイ・スタジアムに乗り込んでいった。
第6戦、レッドソックスがリードしては追いつきという展開の末、試合は延長戦へ突入。
10回表にレッドソックスがデーブ・ヘンダーソンの本塁打も飛出し、5対3で2点リードし10回裏へ。
あとアウト3つととれば59年ぶりのワールドチャンピオンだ。
2アウトまで簡単にアウトをとり、あとアウト1つ。
ゲーリー・カーターにケビン・ミッチェルと連打で出塁、レイ・ナイトがタイムリーヒットで1点を返し1点差。
ここでレッドソックスはピッチャーを交代。打者はムーキー・ウィルソン。
2ストライク1ボールからムーキー・ウィルソンが粘り、なんと7球目にワイルドピッチでケビン・ミッチェルが生還し、なんと同点に追いついてしまう。
しかしながら2死2塁、レッドソックスとしてはなんとしても試合を11回に持ち込みたい。
粘るムーキー・ウィルソンは10球目にボテボテのファーストゴロを放ち、11回に突入かと思われた瞬間、一塁手のビル・バックナーがまさかのトンネル。その間にレイ・ナイトがホームに生還し、まさかの逆転サヨナラ勝利でメッツが逆王手。
翌日の第7戦も勢いに乗るメッツが勝利し、ニューヨーク・メッツがワールドチャンピオンに。
やはりベーブ・ルースを売ってしまったレッドソックスは【バンビーノの呪い】が解けることはなかった。
ちなみに、このビル・バックナーがエラーしたボールも2012年5月にオークションにかけられ41万8250ドル(約3300万円)で落札された。
【呪いのボール】は呪われているのに意外と高額になるようだ。
エラーしたビル・バックナー(レッドソックス)と打ったムーキー・ウィルソン(メッツ)の寄せ書きのサインボール。
しかもご丁寧にも1986年10月25日の日付入り。このようなものを作る人がいるから野球グッズの世界もおもしろい。
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