7月のアメリカではサイングッズコレクターを震撼させるニュースが報じられた。
事の発端は今年2月にノースカロライナ在住の女性がミスター・マンクレブ社から入手したサインが偽造サインだと通報し捜査が開始された。
捜査がつつむつれて事態はスポーツメモラビリア史上最悪の偽造サイン詐欺騒動へと発展している。
この事件の主犯はインディアナ州ウェストフィールドに拠点を置くディーラーであるブレット・ルミュー(45歳)。
ルミューはミスターマンクレブLLCという会社名で20名以上にわたりアスリートの直筆サインを偽造したことを自白した。これにより市場には400万点を超える偽造サインが流出し、その売上高は3億5000万ドル(約500億5000万円)に上った。
ルミューはより本物に近い偽造サインを作る為にオートペン(署名機=署名を再現する機械)を使用してサインを複製。
さらに信頼性を高める為に信頼できる企業(FanaticsやJSA、Panini、Steiner、ミルクリーク、Tristar社などの名前が挙がっている)のCOAやLOA、ホログラム、シリアル番号を作成した。その手口は巧妙で各社のデータベースからホログラムデータを抽出してより巧妙に偽物を作成していた。
さらに悪質だったのはこれらの偽物をeBayやAmazonなどのオンライン上で割引価格で販売するのだが本物と偽物を混ぜて販売し偽物という疑惑を持たれないように工夫していたのだ。
特に偽造サインが深刻なアスリートとしてNBAのコービー・ブライアントの名前が挙がっている。2020年1月のコービー・ブライアント死後に8万点にも及ぶ偽サインを市場に流出させたという。報道によると50万点以上の偽Paniniアイテムや300万点以上の偽造JSAステッカーとホログラム、500万点のFanaticsホログラムを偽造。NFLのパトリック・マホームズやトム・ブレイディ、MLBのアーロン・ジャッジ、NHLのウェイン・グレツキーなどの人気アスリートの偽造サインが大量に製造され数千人のコレクターが知らずに偽物を購入した可能性があるという。
今回の事件で、認証企業各社は偽ホログラムにより信頼失墜に直面している。
Fanaticsはこうした問題を防ぐために2年前にホログラム技術を刷新し、調査支援のためにテスト購入を行っていた。
この事件でFBIのホワイトカラー犯罪タスクフォースの支援を受けた当局は、2025年7月15~16日に捜索を実施。
最初の捜査ではミスターマンクレイブの事業所を対象とし、次にはルミューの自宅で捜査が行われた。
自宅捜索の際、ルミューは自殺とみられる銃創により死亡しているのが発見されルミューが主犯として特定された。
死亡前に、ルミューはFacebookグループで詳細な自白を投稿。この投稿はその後削除されたがスクリーンショットが広く拡散した。
自白では、活動の規模や共犯者の名前が挙げられた。(報告書では無実の人物の可能性もある為黒塗りにされている)
今回はルミューによる偽造事件だったが今後もっと大規模な犯罪組織が立ち上がることも考えられる。
アメリカ国内ならまだしも、他国から大規模な組織が立ち上がることを業界は恐れている。
信頼できる企業(FanaticsやJSA、Panini、Steiner、ミルクリーク、Tristar社などの名前が挙がっている)が今回のスキャンダルにより信頼を大きく傷つけられたが、同時にコレクター達はうかうか楽しんでいられないというのも実情だ。
引き続き捜査の行方を気にしていきたい。
setagayakusayakyu.losgitanos.net
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