世田谷草野球ロスヒターノス・ブログ

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【エドモントンの英雄】インダストリアレスの名捕手・優勝監督のペドロ・メディーナが亡くなる。

7月21日、キューバ野球の伝説的な存在であったペドロ・メディーナ氏が72歳で亡くなった。

1972年にキューバ国内リーグでデビュー、「キューバ国内リーグの読売ジャイアンツ」であるインダストリアレスの人気選手として活躍し引退後もインダストリアレスの監督として1995-96シーズンに優勝に導いている。

17シーズンプレーし1456試合 打率.295 本塁打221本 打点869点 そして特筆すべきは通算四球948個で出塁率が.416というハイアベレージであること。
捕手という守備での負担が大きいポジションながら選球眼も良くさらにはパワーもある破壊力のある打者であり相手投手からしたらたまらない打者だったことが数字からもわかるだろう。

もちろんキューバ代表としても国際大会でも活躍したメディーナだが、有名なエピソードとして語られるのが1981年第5回インターコンチネンタルカップ決勝戦(カナダ・エドモント開催)の対アメリカ戦。決勝戦であり宿敵アメリカとの対戦であったが、この試合でセルジオ・ボルヘス監督は先発メンバーからメディーナを外し、アルベルト・マルティネスを起用した。この屈辱のまま無言でベンチに座るメディーナ。試合は5対4でアメリカ1点リードで迎えた9回2アウト、ここで打席に向かったメディーナは起死回生の同点ホームランを放ったのだ。試合は結局アメリカが勝ち準優勝となったが、絶体絶命の9回2アウトからの同点ホームランというだけでなく、最も大事なゲームで先発メンバーから外されたスターがその場面で登場し宿敵にくらいつく同点ホームランはキューバ国民を熱狂させ【エドモントンの英雄】と呼ばれることとなった。

最近の報道では2026年のWBCでのキューバ代表はほぼ国内リーグの選手は招集されないだろうと予想されていた。
1990年代から数百人以上の国内リーグの野球選手が国外へ流出し、キューバ国内の野球はかつての野球王国の面影は薄くなり苦境に立たされている。
冷戦終結とグローバル化、そして一気に進んだ情報化社会への時代の変化の影響は大きいと感じる。
そんないい時代の英雄メディーナの死はあの時代のキューバ野球を愛するすべての野球人にとってとてつもない大きな喪失感を与えた。


そういやYouTubeで【エドモントンの英雄】となったホームランの動画を探したら出てきたので下部に貼らせてもらったので是非見ていただきたい。



↑インダストリアレスのレジェンド達の中にメディーナの姿も



www.youtube.com


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