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大谷真徳・吉村旬平両外野手が徳島退団!任意引退!

吉村旬平選手(徳島インディゴソックス)

衝撃のニュースが入ってきたのは先週後半だった。
四国アイランドリーグにあまり興味のない方には衝撃的なニュースではないのかもしれないが、徳島インディゴソックスが今季の退団選手8名を発表した。



外国人選手の2名エルサルバドル出身のダニー・フェルナンド・クルーズ・アヤラ投手とウィルソン内野手の2名が自由契約。




残り6名が任意引退選手なのだが、その中に今季ドラフト候補にも入っていた大谷真徳と吉村旬平も含まれていたのだ。


大谷真徳外野手は今季、首位打者・打点王・ベストナインを獲得した四国アイランドリーグの顔だ。
この世田谷草野球ロスヒターノス・ブログでは、世田谷発の大谷選手(世田谷学園高校出身)なだけに応援していた。
立正大学時代はほとんど試合に出ることもなかったそうだが、四国アイランドリーグでプレーしてプロ野球へあと一歩のところまで成長した選手であった。3年目の昨季に大ブレークし年間最優秀選手を受賞し今季も更なる飛躍をした。
26歳という年齢を考えると年齢的な部分もあったが、それでもドラフト候補に入るのだからそれだけすごい選手だということだ。



そしてもう一人、吉村旬平外野手だ。
こちらは23歳の今季、タイトルこそ獲得しなかったもののベストナインに選出されるリーグを代表する選手だ。
注目すべきは、すべての項目においてNPB選手を越えているというその身体能力に加え23歳という年齢から、今季のドラフトでの指名が期待されていた。50m5秒7のスピードだけでなくレグサムスタジアム(香川県営野球場)で場外ホームランを放ち、逆方向へもホームランを打てるそのパワーは独立リーグのレベルを超えている。しかし今季も残念ながら指名はなく、任意引退選手として徳島インディゴソックスを退団することとなった。

練習生としてむかえた入団1年目の2010年は球団マスコットの中に入ったり電光掲示板の操作をしたり屋台の手伝いをしたりしていた苦労人だ。
既に四国アイランドリーグ屈指の選手であり、身体能力はNPBをも上回る。
今年大きくブレイクしたまだまだ発展途上な23歳なだけに育成枠でも是非プロ野球で見てみたい選手だ。




ところで今回の任意引退選手は競技人生のピリオドなのだろうか?いちファンとして非常に気になるところだ。


今年10月、社会人野球の日本野球連盟はプロ野球選手扱いとなっていた独立リーグの選手たちの退団後の取り扱いに関して下記のような変更を行った。(赤字が今回追加された部分)


1.独立リーグは、登録規程第10条の規定に定義されるプロ野球とみなす。

2.独立リーグ経験者の競技登録は、登録規程第11条の規定を準用するものとする。ただし、同第2項の規定は独立リーグ退団者には適用しないものとする。
3.前項の規定にもかかわらず、独立リーグ球団を退団した翌年度(シーズン)については、競技者登録を認めないものとする。ただし、一般社団法人日本独立リーグ野球機構に属する球団の退団者には適用しない。


この取扱要領は、2014年11月1日から施行する。


今後、独立リーグから社会人野球へと転向する選手も少なくないはずだ。
2004年に誕生した四国アイランドリーグ、その後北信越BCリーグ、そして関西地区・九州地区でも独立リーグの産声が聞こえた。大谷・吉村両選手のように独立リーグで大きく開花する選手も少なくないが、2003年以前の日本の野球界ではこのような選手は野球をやめていたかもしれない。そのことを考えると独立リーグの存在が日本の野球界において重要なポジションになりつつある。そして今年、上述のような日本野球連盟の規定変更があったことで、さらに独立リーグの存在感を示すことだろう。


それにしても・・・吉村選手は是非プロ野球で見て見たかった選手だ。