世田谷草野球ロスヒターノス・ブログ

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Sports Illustratedの表紙を飾った日本人・金野昭次(スキージャンプ)

スポーツイラストレイテッド
Sports Illustrated


アメリカで1954年8月16日に創刊された週刊スポーツ雑誌だ。


「SIの価値は【表紙】にあり」といわれることからもわかるように、表紙こそSIの最大のこだわりなのだ。



ポスターなどのインテリアのように使いもよし、サインをもらう土台に使うもよし、その用途は一雑誌の範疇を越えているのだ。
日本ではあまり馴染みの薄いSI誌だが、"not A sports magazine, but THE sports magazine"というキャッチコピーのとおり、一スポーツ雑誌ではなく「スポーツ雑誌=Sports Illustrated」なのだ。もちろん本場アメリカではメモラビリアの人気ジャンルとして扱われるほどのコレクターズアイテムでもあるのだ。



創刊から2015年までに表紙を飾ったスポーツ選手ランキング1位はマイケル・ジョーダン(NBA)の50回、2位がモハメド・アリ(BOXING)、3位はタイガー・ウッズ(Golf)の24回となっている。



表紙を飾ることは大きな名誉であるが、日本人で表紙を飾った人物も数人いる。



昨日に引き続き、スポーツイラストレイテッドについて書いていこうと思う。
昨日は1964年(昭和39年)の東京オリンピック開会式で聖火リレー最終ランナー・坂井義則氏が日本人初のSI誌カバーを飾ったことを紹介した。
今日はSI誌の表紙を飾った2人目の日本人を紹介していこうと思う。


1972年2月3日〜13日に開催された札幌オリンピックは冬季オリンピックとしてはアジアで初めて行われた大会だった。
開催国・日本は合計3つのメダル(金メダル・銀メダル・銅メダル 各1)だったが、この3つのメダルはすべてスキージャンプ70m級(現・ノーマルヒル)によるものなのだ。
つまり表彰台を日本勢が独占したということで、これがのちに日本ジャンプ勢が【日の丸飛行隊】と呼ばれる所以である。(金:笠谷幸生、銀:金野昭次、銅:青地清二)


札幌オリンピック特集となったSI誌1971年11月15日号では、「GO EAST(東へ)」と題して当時の極東・日本(北海道)を写真を交えて紹介している。
さてカバーの被写体は、1971年に宮の森ジャンプ競技場でジャンプする金野昭次 氏だ。
札幌オリンピック本番前に発行された本誌では、札幌オリンピックで金メダルを獲得した笠谷幸生 氏ではなく、金野昭次 氏を表紙に持ってきた。
これはオリンピック前年(1971年2月10日)に札幌で行われたプレ大会で金野氏が優勝したからのようだ。写真はその時のものを使っている。
見守る多くの日本人の観客を背景にして金野氏の写真が合成されている。






そんな訳でSports Illustrated誌の表紙を飾った日本人2人目はスキージャンプの金野昭次 氏であった。