まさかの号外だった。20時09分・・・朝日日刊スポーツニュースの号外がボクの携帯に届いた。
はじめボクは文面をうまく読めなかった。
ぱっと読めたのは下記の文字の場所だけだった。
「・・・・コメディアン植木・・・・死去」
コメディアン植木って誰だろう。フランキー酒井やトニー谷のような感じの芸名だなぁと思っていた。
5秒ほどして・・・
コメディアン植木?・・・コメディアンの植木?んんっ!?植木等!??
目を疑った。
よくよく見るとやはり植木等の訃報だった。
まぁこの日記を読んでくださっている人ならご存知のとおり、ボクは今でもクレイジーキャッツを好んでよく聞いている。
青島幸男の才能と植木等らクレイジーキャッツのキャラクターが、この世のものとは思えないほどマッチしていて本当に素晴らしいの一言しか出ない。
実はボクがはじめて好きになったミュージシャンは、「RATS&STAR」(旧シャネルズ)で、ジャンルは違えど、クレイジーキャッツとRATS&STARは通ずるところがあった。(←クレイジーキャッツに失礼かな?)
しかし、RATS&STARと違うところはやはり国民的人気を誇り、時代の世相に対して皮肉を交えたパフォーマンスが多かった。
今の世の中では、すぐカッコ良さばかりにこだわっていて、どこか自分のダサさを完全に隠したがっている世の中だと思う。
でも、実際はダサさを超越したところに本当の魅力ってあると思っている。
みんなが良く知っているブルース・リーだって、あの叫び声(ワチャーッ!!)や服装・髪型はどんな時代になっても正直バカにされるくらいダサい。だが、ブルース・リーの魅力の中では、そのダサいこともカッコよくなってしまうもんだ。
アントニオ猪木だってあれだけ人気があるが、やはり同じような魅力がある。ダサさ・かっこ悪さを超越すれば、そのいわゆる短所も含めて大きな魅力となるのだ。
クレイジーキャッツや青島幸男は、あえてそのような魅力を作り出していたと思う。
「無責任男」「ハイそれまでよ」「お呼びでない」と言った名文句も、冷静に考えてみれば、一般的なカッコよさはない。むしろ、誰かにそんなこと言われたら間違いなく周りの目を気にしてしまうくらいダサい思いをしてしまうだろう。
あえてそこに注目を集めさせ、みんなの人気を集めていた。
無責任男・植木等は役の中だけ無責任であって、責任男・植木等が人間・植木等の本当の素顔だったといわれている。
酒に酔っ払ったサラリーマンの役が良く出てくるが、酒は全く飲まなかったそうだ。
実際の役とは正反対な人間であっただけに、より大袈裟な役作りが出来ていたのだ。
今のお笑いブームの影にあるのは、自分の弱さ・カッコ悪さ・ダサさなど人の目を気にしてしまうようなことを見て楽しんでいるように感じている。だから、うまい漫才師よりも何の芸があるのかわからないようなちょっとしたキモチ悪さを持った芸人のほうが売れているのだとボクは見ている。
もし現代版クレイジーキャッツ・そして青島幸男がいたのなら、それは日本中が熱狂するだろう。
残念ながらハナ肇とクレイジーキャッツのような昭和モノはどんなにイイものであっても、平成を生きる若い人たちには強烈な拒否反応がある。
だから現代版にアレンジしたものをボクは見てみたいのだ。
今の時代は「個性」だとか「○○カッコいい」とかいう言葉をよく耳にするが、「個性」とは突出した何かだとボクは思っている。それは、カッコよさであってもダサさであっても、行動であっても言葉であっても、何にしても周りを見回して他より傑出しているモノのことだ。
しかし、それらの「個性」すべてには基礎(土台)があるのだ。個性派な作品で知られる画家ピカソのデッサン画を見たことがある人はわかるだろうが、彼のデッサン画を見れば基礎(土台)がしっかり出来上がっていることがわかる。多くの人が想像するピカソの絵とは似ても似つかない。
彼の個性的な絵のバックボーンには、素晴らしい土台があったということは今更いうまでもない。
そのバックボーンを含めた上で、ピカソは個性的な表現方法を用いていると言われ、高い評価がされているのだ。
ボクも小学生時代、ヘタクソな絵を書いては「個性的」だとか「ピカソみたい」だとか言っていたが、それは「個性的」ではなく、表現がうまく出来てないだけの「ヘタクソ」な絵だったと言える。
植木等やクレイジーキャッツの個性は、「真面目」「責任男」を背景に「不真面目」「無責任男」を演じていたから、ハマリ役となったのだろう。
植木等の実家は寺だったので、無責任男をやる前に坊さんである自分の父親に相談しにいったそうだ。
本当の無責任男だったら決してそんな相談を父親にはしないだろう。
今の世の中は、後回し・隠蔽・責任転嫁などの「無責任男」を背景に「責任男」を演じている植木等とは真逆な時代なのかとも思う。
「古き良き時代」・・・義務を果たさぬ自己主張の強い現代には、理想郷でしかないのだろうか。
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