世田谷草野球ロスヒターノス・ブログ

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The KID!来年どうする!?

先日アレックス・ロドリゲスが10年約300億円の巨額契約でヤンキース残留を決めた。



面白いオプション契約で、ロドリゲスが契約期間内にメジャーリーグ最多本塁打記録を達成した場合には約30億円のボーナスを支給するというものがあった。



怪我さえなければ更新はほぼ間違いないだけに、おそらくこの30億円もロドリゲスの手中に入ってくることだろう。



さて、アレックス・ロドリゲスはもともとマリナーズのスター選手であったが、当時マリナーズにはアレックス・ロドリゲスを超えるスーパースターがいた。



彼こそロジャー・マリスのシーズン最多本塁打61やハンク・アーロンの通算最多本塁打755更新を約束されていた天才プレイヤーだった。




世界中の誰もが



「彼しかいない!」



と信じていた。


もちろん私も信じていた。


彼の名前は、ケン・グリフィーJr。


『THE KID』と呼ばれていた。


 父ケン・グリフィー・シニアはシンシナティ・レッズの選手でジュニアは2世大リーガーな訳だ。

89年に19歳でメジャーデビューし、127試合に出場16本塁打を放つ。その活躍もジュニアにとっては序章に過ぎず、20代前半でメジャー最高スラッガーの座を手にした。

 スラッガーにも関わらず、スラッとしてスタイルもよく、また走攻守の三拍子すべてにおいて言えるのは、豪快かつ華麗であるということだ。

メジャーリーグですべてのプレーにおいてココまで絵になる選手はジョー・ディマジオケン・グリフィーJrくらいなものだろう。

 

 94年にはマット・ウィリアムス(当時ジャイアンツ)と共にロジャー・マリスの61本塁打更新を狙ったものの、ストライキに突入した為、夢と終わった。(ジュニアは111試合で40本塁打、ウィリアムスは43本)

 95年にはじめてシーズンを棒に振るような大けがをする。

豪快かつ華麗なジュニアの守備は、その魅力と同時に大けがの危険と背中合わせといえる。

この怪我もフェンスに直撃して手首を骨折。

 

 97年には56本塁打147打点に2冠王でMVP。

98年も56本塁打を放ちアメリカンリーグ本塁打王。(マグワイアが70本塁打

99年も48本塁打を放ち、怪我で出場試合が少なかった95年を除けば、93〜99年まで常にシーズン40本塁打以上(97&98年は56本)を記録し、99年オフにシアトル・マリナーズと契約が難航しトレードを志願、シーズン間近の2月10日に故郷でありシニアの所属していたシンシナティシンシナティ・レッズと1対4のトレードが成立。背番号も父のつけていた「30」へ。 

 実はこの移籍は、金銭的なものではなかった。その証拠にマリナーズが提示した契約条件は8年1億35000万ドルだったのに対し、トレードで移籍したレッズとの合意に至った契約は9年総額1億1650万ドルとスーパースターにしては破格の契約であり、「お金よりも家族との時間」をジュニアが選んだことは明白である。

 しかし貧乏球団レッズにとっては、この金額は非常に大きな金額であることは否めず、これがその後チームの低迷を招く一因になったとボクの目には映った。

 移籍初年度の00年こそ40本塁打を放つ活躍をするものの、スプリングキャンプでの怪我の影響で111試合の出場(22本塁打)にとどまり、チームメイトからは年俸に見合った活躍もせず特別扱いされるスーパースターへの非難が集まるようになっていった。

 さらに翌年も怪我で70試合(8本塁打)の出場にとどまり、その後05年に戦線復帰するまで戦力としては計算できなくなっていた。

 その後は、戦いもありながら年間100試合以上に出場するが当り前のようにこなしていたシーズン40本を超えた年は一度たりともない。

「最年少○00号本塁打記録」もアレックス・ロドリゲスに更新され続け、若さの無いジュニアへの可能性を感じる人も年々少なくなっていった。

 実は90年代後半からNIKE社から「グリフィー・メタル」というシリーズのトレーニングシューズが発売されており、ボクもトレーニングシューズでこの靴をずっと使ってきたのだが03年頃だろうか、ジュニアの不振により新シリーズの発売がなくなっていったのだ。アメリカで素晴らしい人気を誇るジュニアも日本では名前こそ知られているものの最近ではケン・グリフィーJRにあこがれているなんて人はメッキリ見なくなった。

 実はジュニアが01年に故障が多発してから、シンシナティ・レッズは今季まで常に負け越すチームとなってしまった。

先述のとおり、ボクは弱体化の一因がジュニアにあったと思っている。

故障して出場できない戦力として計算できないジュニアに対して、チームの総人件費の21%(04年当時)とられており、また04年当時には契約にある08年までの年俸の半分をレッズが負担する条件でトレードを持ちかけても見向きもされず、レッズにとっては踏んだり蹴ったりであった。

 補強も出来ず、チーム内では活躍する選手にも安い年俸しか払えず、活躍するベテラン勢にも10分の1、20分の1しか年俸が払えなければ士気の低下は免れない。

 来年オフとうとうレッズを悩ませてきたジュニアとの契約がいよいよきれる。

05年以降は100試合以上に出場しており、今季は144試合に出場し、30本塁打と全盛期の活躍は見られない。

07年オフまでに593本塁打を記録していることからも来季中に600号本塁打を達成することは必至でこのことも契約に影響に影響するかもしれない。

 

果たして38歳となるグリフィーは来季どのような活躍を見せ、そしてシーズンオフどのような動向をみせるのだろうか?

ボクのようなジュニア世代にとっては、やはりアレックス・ロドリゲスよりもジュニアに愛着を感じているだけにもう一度、全盛期のような活躍を見せて欲しいものだ。

755本は最低限更新して欲しい記録である。