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価値のつかない価値という勲章

昨日の『開運なんでも鑑定団』に、俳優の柳葉敏郎さんが長嶋茂雄氏と王貞治氏のサインボールが出ていました。
本人評価額は20万円でしたが、結果は15万円でした。


ONと称されるご両人なだけに寄せ書きのサインも少なくないということでしたが、サインされたボールが、たった一度きりのON対決となった2000年の日本シリーズ使用球だったということで普通のボールよりも高い評価になったそうです。


今でこそNPBショップで日本シリーズやオールスターの試合球(未使用)を注文すれば買うことができますが、2005年ごろまでは抽選販売でしたし、さらにそれ以前は非売品でした。
もちろん今でこそ普通に売られているNPBの試合球も、昔は非売品でしたからボール自体が貴重な時代だったと言えます。
その点を踏まえると2000年の日本シリーズのボールはマニア垂涎の非常に貴重なボールではないでしょうか。



以前に両氏の代筆のサインボールが大量に存在するという記事が週刊誌にでてコレクターを騒然とさせたことがありました。
しかし代筆はスーパースターならではの話で、例えばビートルズのサインは代筆が非常に多いらしく、その代筆した人物によって同じ代筆であっても値段が違うという話を聞いたことがあります。
【代筆=偽物】と思いますが、それにまで価格差がつくのだからコレクターというのはスゴいと改めて感じさせられます。



数年前に王さんに関して、ある記事を読んだ時にこのサインのことが書いてありました。
王さんが子供の頃、野球を見に行った時にサインをもらうのが楽しみだったそうです。その時にサイン帳を出しても誰も書いてくれなかったそうです。
しかし、その王少年に声をかけてサインをしてくれたのがウォーリー与那嶺氏だったといいます。



この時の経験から、王さんは今でも時間さえ許せばファンにサインをし続けるようなったそうです。
世界中にサイン収集コレクターはいますが、あるコレクターに会った時に衝撃に話を聞いたのですが、第1回WBCのアメリカでの試合中、指揮を執る王監督は指揮を執りながら永遠とサインを続けていたそうです。
係の人がファンから、ボールや写真やバットを預かってきて、それをベンチでサインをし続けていたと言います。
実際、私が見たことではないので真偽は不明ですが、本当であるのであればスゴいことです。

さらに王さんは半世紀以上サインをし続けていますが、自らのサインを見ただけでイツ頃のサインであるかがわかると言います。


王さんのサインの価値は、その功績と比べると非常に安いものだといいます。
その理由は、長年にわたり王さんは、できる限りサインを書いてきたことから、数がたくさんあるからだそうです。

同じことは長嶋茂雄氏や、時代を超えてベーブ・ルースにも同じことが言えると思います。


今日の鑑定団を見ていて、改めて『価値のつかない』価値が愛されるスーパースターの勲章なのかもしれないと思った夜でした。




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