明治時代の野球史を残し続けた野球年報　～　美満津商店の伊東卓夫とは

明治期の野球本の中でシリーズ化しているのは明治35年～大正4年まで発刊された野球年報である。

当初は伊東卓夫という人物が編纂していたが、明治37年頃から野球年報編纂部によるものとなった。

この伊東卓夫なる人物はいったい誰なのか？

1860年(萬延元年)6月19日東京府(東京都)に生まれ、運動器具の製造販売・美満津商店の代表であった人物である。

明治期後半に入り野球が一段と盛り上がってきた頃に、毎年300ページ近い日本野球界の年報の歴史的・資料的価値は非常に高い。

このような先人がいたから明治時代の野球の歴史が手に取ってわかるわけだ。

野球年報以外にも数冊の野球本を書いている。

野球だけではなさそうなのが、1902年に「ピンポン」、1903年に「フートボール」も伊東卓夫の著書だ。

今一度、この伊東卓夫という人物にスポットライトを当ててみてもいいのではないかと思う。

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