時計の針を一度だけ戻せるのであれば、あなたは何年前のそしてどんなあの時に時計の針を置くでしょうか?
漫画ではよく「夢オチ」というそこまでのストーリーが夢の中の世界であり目が覚めて現実に戻るという締めが使われるが、当たり前だが現実にはそうはいかない。
もし、時間の針を一度、過去へ落とすことを許されれば、あなたの人生の「あの時間」に戻れるのだ。
実は、ボクもそんなことを考えてみることがある。時間の世界を刻々と過ごす我々はそんなことを一度は考えてみたことがあることだろう。
しかし、いくら「今」が苦しくつまらないものであっても時間を戻すことは、今以上に幸せになることではない。
そもそも歴史は、刻々と「ナニか」が積み重ねられて形成されていくものだと思う。
当然、過去に戻ればその刻々と積み重ねられた「ナニか」が遡ったところまで削られてしまう。
だから、また積み重ねられるものが全く同じものになることはない。
それどころか全く違う形の「未来」が待っているのだろう。
それが「幸せ」になると思っている人は、絶対に時計の針を戻さないほうがイイのではないかと思う。
例えば、宝くじで億万長者になった家族の中には一晩にして巨万の富を手に入れてしまったことにより人生が大きく変わってしまった人もいると聞く。
一瞬の幸せがもたらしたものは、「一家離散」であったり「骨肉の争い」だということも珍しくない。
恐らくそんな一家は、一瞬の「幸せ」の前に戻りたいと思うのではないだろうか?
ボクも、過去に迷い、未来に迷い、そして今に迷う。
初恋の想い出が甘酸っぱい想い出だとよく言われるが、初恋があるからセカンド・ラブやサード・ラブがあるのだから、初恋が敗れた時はこれ以上なく辛いが、時間を経てみればそれが次の幸せへのスタート地点になっているのだ。もしかしたら「不幸せ」へのスタートラインかもしれないが・・・w
「幸せ」になることに越したことはないが、「幸せ」の裏には「不幸せ」が隠れていることもある。
もちろん「不幸せ」の裏には、「幸せ」が隠れていることもある。
ボクも昔、イジメのようなコトにあったことがあったが、その時にボクを助けてくれた友達とその後仲良くなり、それまで一緒にいた仲間とはあまり関わらなくなった。
それが、ボクにとっては非常にイイ「ナニか」を積み重ねる結果になったのだと、時間を経て今になってみれば思う。
「幸せ不幸せ」に成功・失敗を作るとすれば、現時点での自分が勝手に判断しているだけだと思う。
結論として、やっぱり時計の針は動き続けるから、次の一歩に踏み出せるのだろう。
そんなことをまじめに考えながら、年齢も学年も上がらない「サザエさん」というアニメを見るボクっていったい・・・w