タイトルを見て、【エイユウ】と読む人もいれば、また他の読み方をする人もいることでしょう。
今日の【英雄】は【ヒデオ】と読んでください!
本日、カンザスシティ・ロイヤルズが野茂英雄投手に対して戦力外通告を通知しました。
中継ぎとして結果を残せず、
同日、野茂と同じ39歳ブルージェイズ・フランク・トーマスもまた戦力外通告を受けました。
トーマスも通算516本塁打を放った大リーグ史に残る強打者でも関係なく解雇されるのが大リーグ。
日本の野球選手はシーズンオフにならなければ戦力外通告となることは、よほどのことがない限りありません。
しかしシーズン中でも平然と戦力外通告を受け、そしてマイナーリーグから実力者が昇格してくることからアメリカ大リーグのシビアな現実を感じざるを得ません。
野茂に関しては05年シーズン終了後から日本球界復帰がたびたびささやかれていました。
嘘か真か定かではありませんが、開幕数試合のローテーション入りが条件に入っていて、各球団と折り合いがつかなかったという記事を読んだことがありますが、やはり野茂にとっては先発が最も輝ける場所なのかもしれません。それがメジャーリーグでも、日本球界であっても。
年齢を考えれば野茂投手の今後に関しては、様々な進路が考えれらます。
再び大リーグを目指すべく各球団のマイナーリーグへ入団を目指すこと。もしくは日本球界をはじめ台湾球界(←マック鈴木は現在台湾球界にいる)などの球団でプレーすること、そして最後はやはり引退という選択肢。
でも正直思う。野茂選手は自らNOMOベースボールクラブを立ち上げたのだから、最後はやはり野茂自身の出身である社会人野球でトルネード旋風を巻き起こしてもらいたいのです。
社会人野球はあらゆる面から玄人好みと言えるかもしれませんが、その球場の雰囲気はプロ野球・高校野球・もちろん大学野球をも凌ぐなんとも言えない熱気が漂っています。
しかし残念ながらTV中継も決勝戦が昼間のNHK教育テレビで放送されるなど、多くの人にとってあまりお目にかかる機会もないのが現状です。
プロ野球の人気低迷が叫ばれる中、もっと深刻なのが社会人野球界、長引いた企業不況によって休部・廃部になった企業チームは数知れず。
追い討ちをかけるようにシドニーオリンピックからプロ野球選手が出場するようになり、オリンピックを目指す為に社会人野球に進む選手が激減しました。
プロ野球選手ではありませんが、オリンピック野球で最も活躍したのも社会人野球の強豪・日本生命でプレーしていた杉浦正則投手でしょう。
オリンピックで日の丸を背負うことにこだわりプロ野球やメジャーリーグなどからの誘いも断り、社会人野球にこだわり続けたのです。
突然現れて日の丸を背負ってといって一大会限りの日本代表監督をする人もいますが、日の丸を背負う為にプロ野球への道に進まずに生涯社会人野球にこだわる投手も数年前まではいたのです。
野茂選手がもし社会人野球で投げるようなことがあれば、社会人野球は俄然盛り上がりを見せるのではないでしょうか?
ましてや都市対抗野球に野茂選手が現れたら・・・なんて正直思います。
社会人野球とプロ野球、柳川事件等で険悪だった関係も現在は雪解けてはきています。
日本人にメジャーリーグ挑戦への道を作った野茂英雄、野茂がいなければメジャーリーガー松坂もイチローもいません。
野茂最後の挑戦はまずクラブチームから都市対抗野球を盛り上げて、大企業のお偉いさん方に社会人野球が企業に対して結束力や愛社精神、そして広告効果として大きな効果があることを野球を通して伝えて欲しい。
そして社会人側からプロアマ雪解けへの挑戦をしてもらいたいと個人的には思います。