世田谷草野球ロスヒターノス・ブログ

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オールスターではなく楽天との交流戦!?

昨日はアメリカのオールスターゲームについて書きましたが、もちろん日本のオールスターゲームも非常に楽しみにしている。


今年から冠スポンサーも「サンヨー」から「ガリバー」へと変わり、まさに心機一転のオールスターゲームとなる。

ただ今年のファン投票は、疑問符の残る結果となった。

パリーグから本拠地・楽天の選手が8人選出されたが単刀直入にいえば、「組織票」への疑念は拭いきれない。


以前にもココで楽天・田中のファン投票1位に関して物議を醸したが、その後の田中の活躍を見ればギリギリ1位合格点といったところだろう。


しかし、捕手部門で選出の嶋は、打率1割台、57試合に出場しているにも関わらず、打点は6といった選手がパリーグの代表。お世辞にも打撃が突出している訳でもないし、リード面が他の捕手を圧倒するようにも今のところ見えない。もちろん成績も実績も他の選手に大きく劣っている。


中継ぎ投手部門1位の松本輝は防御率6.11で現在2軍生活を送っている。


また現在二冠王で最多得票数を稼いだ山崎武に関しても、活躍は認めるが100万票を越える程の人気があるとは到底考えられない。考えて欲しい。前回、100万票を越えた選手が現れたのは03年、あの阪神大快進撃の年。そして、アノ年は組織票で中日・川崎憲次郎投手が前年もその年も全く登板していないにも関わらず、投手部門で阪神・井川にファン投票で勝つ事件(川崎は90万票)が起きた年でもある。そんな訳で阪神快進撃の熱狂と川崎事件で得た総投票枚数は730万票。(ちなみに例年は300万票程度)果たしてどこまで参考になる100万票かは分からない。ちなみに03年100万票を越えたのは、岩瀬・矢野・檜山・清原・今岡・アリアス・藤本・二岡・金本・赤星・浜中・城島・井口・小笠原・松井稼・Tローズの16名(清原・二岡は2位)。参考に昨年のファン投票を振り返ってみると昨年引退を表明していたSHINJOの票数は78万票、オールスター男で球界一・二を争う人気を誇る清原和博でも80万票。


それを考えれば、今回のオールスターファン投票の山崎の100万票にもボクは大きな疑問符をつけざるを得ない。



また二塁手部門1位の高須、外野手1位の磯部、同2位の鉄平の2人も今季、決して好成績とは言えない。


ファン投票最終結果の票数や、例年の投票数から推測するに組織票が存在するのであれば、少なく見積もっても30〜35万票が組織票なのではないかと推測している。


ファンがやっているのか、組織でやっているのかはわからないが、明らかにオールスターの楽しみを損なう投票を行う輩がいることは間違いない。川崎憲次郎と違い、選ばれざる選手が辞退しないところもまたボクはスゴイと思う。



セ・リーグ最多得票の広島カープ・前田智徳は、「成績が伴っていないので正直言って複雑ですが、何とかコンディションをあげていきたい」と苦笑いコメントを残したという。


いかにも求道者・前田らしいコメントだと感じた。



今回のオールスターは、ボクの中でのオールスターの価値を大きく変えている。


阪神快進撃での組織票は「文句なく」と言った感じだが、楽天の快進撃はBクラス上位に入るか否かのレベル。他球団が低迷から脱出を始めた今では着々と定位置へと戻りつつある。


ボクが楽天に失望したのは今回が初めてではない。結成1年目の5月にGMであったマーティ・キーナート氏を解任した時に、「この球団は何をしたいのか」と正直思った。1年目のシーズン終了後、方針が見えなかったのはキーナートの手腕でもなく、田尾監督の采配でもなく、球団の運営方針だったのではないかとボクは思った。しかも、胸を張って98敗のチームが「黒字」。


もし全球団が「弱くても黒字」重視でプロ野球球団運営を行えば、日本プロ野球は最後全員負けて消滅するだろう。弱くても黒字重視であれば、それは草野球と変わらなくなる。国内は閉鎖的な球界かもしれないが、野球市場のグローバル化が着実に進んでおり、選手の海外流出がより加速されることが懸念される。


書きたいことは山ほどあるが、来週あたりの日記で「グローバル球界における日本プロ野球」「ドミニカカープアカデミーこそ球界を救う」というテーマを持って書いていきたいと考えているので、ネタを残すためにこれぐらいにしておく。

 
短い期間で成果を出すには、アリゾナ・ダイヤモンドバックスに巨額のマネーを投じる必要はあると思う。もし、巨額マネーを使わずに組織を育てるのであれば、ある程度の時間がかかることは仕方ないこと。


ましてや新設球団1年目で最下位からクビにするようでは、初優勝までの道のりも険しいのではないだろうか?


 今回のオールスター、非常に残念なのは、どのようにして票が集まったかは不明だが、ファン投票の段階でハチャメチャになってしまってきていることだ。

 ファンに選ばれたから…と辞退しないのなら、当日(特に東京ドームで)オールスター出場に相応しい選手かどうかアンケートをとってみればイイと思う。間違いなくファン投票で選出された中からオールスターに相応しくないという選手が登場するだろう。


 交わることのなかった両リーグの一流選手の対決(ベーブ・ルースとカール・ハッベル)の対決を見たいという少年の願いから始まったオールスターゲーム。

 プロレス好きのボクが例えるなら、10年程前の全日本プロレスの四天王と新日本プロレスの闘魂三銃士の対決は団体の垣根を越えられず、決して交わることのない幻のカードだった。

 もし実現すれば、それこそプロレスオールスターといえるような時代だった。(00年に全日本プロレス大量離脱で完全に夢で終わった。)

 やはりなかなか見ることの出来ないような対決に胸を躍らせるのがオールスターだとボクは考えている。

 楽天対セ・リーグの投手陣だったら、今のご時勢交流戦でも見ることが出来る。本来なら日本代表に匹敵するはずのオールスターチームでなければならないのだから、ヒルマン監督のいうような「選ばれるべき選手」が集結した野球(オールスター)を見てみたいと改めて感じた。

 今年のファン投票のメンバーでは不振の選手も多く選出されていることから、「人気」だけで選出されたメンバーだと思っている。

 

 どのような球宴になるかは、蓋を開けてみなければわからない!願わくば、ココまで酷評したボクが、ココで書いたことを後から「恥ずかしい」と思わせるくらい素晴らしいゲームを期待したいところだ。

 

個人的には、広島カープ・黒田とソフトバンク松中(←不調なのが残念)の真っ向勝負を見たいですね♪w