世田谷草野球ロスヒターノス・ブログ

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今年も続く『偽』、真実とは一体・・・

先日発覚した年賀状の古紙再生率の偽装問題。日本製紙が本来40%で受注した古紙再生率に対して1%のものもあったということもあり、日にちが経つにつれて、「配合率が表示よりも低い」というニュースは「偽装問題」へと姿を変えていった。


さらに他の製紙会社4社も基準以下のものを納入していたことを発表するなど、まさに製紙業界による大がかりな偽装であると言われても仕方ない状況になっている。


昨年を現わす一文字が「偽」だったが、年が変わっても体質的な「偽」はすぐには変われないのかもしれない。


本来ならこの問題に関しても書きたいことはたくさんある。しかしこの製紙業界の偽装問題は再びプロ野球界に少なからず影響を与えるのではないかと心配しているので、プロ野球界と今回の偽装問題に関しての関係について少し書いていきたいと思う。


03年、近鉄バファローズのネーミングライツ(命名権)問題から始まった球界再編問題。この時、某オーナーは消費者金融やハゲ鷹ファンドが例えネーミングライツであっても球界に参入することを拒んでいた。プロ野球界は『夢』を与えるという概念からすれば正論だろう。

 
その後、近鉄バファローズはオリックスブルーウェーブは合併し、楽天イーグルスが新規参入。しかし蓋を開けてみれば、楽天とともに新規参入を目指していたライブドア・フェニックスの親会社ライブドアのトップ堀江貴文社長(当時)は証券取引法違反で逮捕。さらには、楽天横浜ベイスターズの親会社TBSの株式を取得し野球協約違反を指摘されたり、村上ファンドなど「親会社の株問題」によって球界は今でも揺れている。


さらにはネットカフェ難民格差社会が問題となる中、人材派遣大手フルキャスト楽天本拠地の命名権を取得したものの、近年では昨年3月に業務改善命令、夢の球宴フルキャスト宮城で開催された翌月の8月には業務停止命令を受けるなどお世辞にも『夢』を与えるとは言えない。


また昨年は裏金問題が発覚した西武ライオンズは、2軍の名称と西武球場ネーミングライツグッドウィルが取得。しかしグッドウィルも昨年、グループ会社の介護大手コムスンの問題、そしてつい数日前にも違法派遣により業務停止命令を受けている。

 
裏金も含めてだが、すべての球界再編の中で登場する事柄は、ボク個人の視線では『夢』ではなく『偽』であるように感じざるを得ない。


昨年12月20日楽天野球団宮城県は、宮城県営球場(旧フルキャスト宮城)のネーミングライツ日本製紙が取得内定しており、『日本製紙クリネックスススタジアム宮城』とする方針を発表した。


奇しくも古紙再生率の偽装問題が発覚した今月から楽天の本拠地名称は『日本製紙クリネックススタジアム宮城』と偽装問題で名の挙がっている企業名を本拠地名として名乗ることとなる。


実はフルキャストとの契約は08年3月までとなっていたが、フルキャスト厚生労働省から事業停止命令を受けたことから、宮城県は07年9月にネーミングライツの契約を解消している。



確かにネーミングライツは球団や自治体にとっては目先にある大きな収入源であるが、球団そして野球界が間接的にイメージダウンする可能性がある。


大金を得ることにより球団イメージダウンをすることはあっても、大枚を叩いて球団の人気をアップさせることは難しい。

 
「夢」のようなプロ野球の世界だが、やはり選手も球団もそして野球界全体も一攫千金は「夢」ではないということに気づき、時代錯誤と言われるかもしれないが今以上に汗水たらして「地道」に人気向上の為の活動をする必要があるのかもしれない。



昨今問題となるすべての「偽」は慢心から生まれている。野球に限らず地道に身の丈にあった活動こそ「真実」なのかもしれない。