この問題は当初から摩訶不思議な問題だった。
そしてその経緯、裁定に関しても不可解なものだった。
さかのぼること1か月、ボクのスクラップブックでは1月12日の朝日新聞の記事には、「オリックスがパウエル獲得」という記事が掲載されている。
この時点では年俸50万ドル+出来高最大50万ドルの1年契約で合意したと過去形で書かれている。
しかし1月30日の記事から二重契約は発覚し問題化していった。
さて30日の新聞記事に書かれているによるとオリックスは22日にFAXで自筆署名入りの統一契約書を受け取っているとコメント。
それに対してソフトバンク側もおそらくオリックスとの合意の報道を知りながらも、調査し自由契約選手と判断し交渉、統一契約書への署名押印を済ませたのだ。
もちろん両チームともに自らの支配下選手である事を主張したので、パリーグやプロ野球機構を巻き込む大きな問題へと進展した訳だ。
さてココまでの話だったら、まだ方向性が徐々に見えてくるのだろうが、問題発覚直後の31日にパリーグは、
「両チームの契約共に有効」
と真っ先に発表し善後策を協議するように要請したのだ。
正直この時点でのこの発表は時期尚早なのではないかとボク自身思った。
後々結果とともにそれを発表するならともかく、全く先が見えていないこの時点では発表は火に油を注ぎこんで消化をしようとしているのと変わらないと感じたからだ。
さらに3日のパウエルが来日し、4日には小池唯夫パリーグ会長が
「ソフトバンクに優先権を認めるとともに、パウエルの契約は6月22日まで認めない(要するに出場できない)との「強い勧告」を両球団へ通達。
もちろん両球団とも拒否。
そして今日、根来コミッショナー代理は、パリーグ会長の出した勧告と両球団の提出した契約書を不承認とし、「次に契約したチーム」がパウエルを獲得する裁定を発表。
もちろん3月20日の開幕戦からの出場が可能になる訳だ。
事実上、ソフトバンクが何の問題もなくパウエル獲得できる土壌が整った裁定となり、そのままソフトバンク・パウエルは誕生するだろう。
一部報道ではオリックスの倍額に近い基本年俸で契約したと言われているが、このまま何事もなく話が進んでしまえば『横取り』完了と言われてしまっても仕方ないかもしれない。それは斉藤和己や和田毅両先発投手が手術のため開幕に間に合わないことを考えれば、略奪しても欲しい『略奪愛』であることが推測できる。
一方のオリックスは、これからまたパウエルに変わる選手を探さなければならず、先に契約しているにも関わらず一番痛手を受けてしまった。
さらにはこの裁定は残念ながらこの時期が野球界においてどういう時期か、各チームの編成がどのような気持ちでこの時期を過ごしているかがもし解ればこのような裁定は正直ありえないのではないかと感じた。
この件でオリックス清原から『お金クン』と呼ばれたパウエルだが、是非打席に入る時には報道通りバットに札を巻きつけて打席に入ってもらいたい気持でもある。
もし私がコミッショナーであったならば、ジェレミー・パウエル投手は日本球界から永久追放処分もしくは選手資格を数年単位で失格とする裁定を下していただろう。
問題は両球団にあるというよりは二重契約をしたパウエル、どちらかの球団に有利でどちらかの球団に不利な裁定は、この時期なだけに大きなチーム戦力のダウンと敵チームの戦力アップとなってしまう。
問題の張本人パウエルの永久追放処分は決して重たい処分ではない。
さらにはオリックスの合意で発表された年俸から、さらに上積みして後から契約したソウトバンク。
その契約方法もまた非常にグレーな部分である。
例えば仮に公共工事などの入札で事前にライバル業者の入札額が解れば、確実に落札が出来るわけだ。
さぁあなたはこのパウエル問題をどう考えますか?
夢のあるプロ野球界は・・・どうするんだろう・・・
ほんと一生懸命やっている選手・監督・フロントもいるのに・・・
今回報道に挙がった方々全員処分してもイイかもしれませんね!