去る5月5日、茨城県の日立市民球場で行われたルートインBCリーグ(独立リーグ)の茨城アストロプラネッツ 対 神奈川フューチャードリームスで、キューバの二刀流と前評判のダリエル・アルバレス選手が二刀流としてのベールを脱いだ。
アルバレスの存在は中南米・メキシコの野球の情報に触れている野球ファンには説明不要、実はそんな実力派メキシカンリーガーが茨城にやってくるのだから見に行かない理由はない。
というわけで早速、日立まで行ってきた!
4月に来日し隔離期間を経て、この日が3試合目の出場となったアルバレス。
一般人でも2週間も隔離されれば体がなまるのだから、トップアスリートにとっては体慣れるまでの時間は相当な時間と思われる。
その影響もあってか、ここまで2試合無安打。
この日の神奈川FDの先発投手は、NPBの巨人・西武で活躍した高木勇人投手だ。
アルバレスは第1打席でいきなり高木勇から日本初安打を放つ。
その後、4打席目には2塁打を放つ。
そのアルバレス、6回の攻撃あたりからなんと投球練習を始める。
そして時は来た、8回表から今度はマウンドへ。
この日の急速はMAX145kmと独立リーグでは球速も投手顔負け!
1回をきっちり抑えて、こちらも来日初のゲームMVP(ヒーローインタビュー)となった。
ちなみにアルバレス選手の通訳を務めたのは、元ヤクルトスワローズで2013年のWBCではブラジル代表の投手として日本戦に登板し、あわや日本に黒星をつける好投を見せたラファエル・フェルナンデス投手だった。
日本ハムファイターズの通訳をやっていたということで流暢な日本語だった。
さてこの日、もう一人注目の外国人選手が初登板を果たした。
茨城のセサール・バルガス投手だ。
2019年に開催されたENEOS 侍ジャパンシリーズ「日本 vs メキシコ」でメキシコ代表として来日した選手だ。
2016年にはサンディエゴ・パドレスしメジャーリーグの舞台も経験している。
この日の初登板は同時に初先発ということもあり、試合前から同僚選手たちがブルペンに駆け寄り、バルガスの投球に舌鼓をしていた。
バルガス同様隔離明けの初登板ということもあり1イニングで降板する。
改めて、28歳のバルガス、31歳のアルバレス、非常に楽しみな外国人選手が来日したもんだ。
ただ彼らの行く先はここではない。NPBや韓国野球、台湾野球こそが彼らの目的地だろう。
そしてそこからが彼らの夢の始まりである!
2021年は海の向こうから茨城にやってきた野球人から目が離せない。
(os)